陽が落ちるのが本当に早くなりましたね。窓から差し込む陽の光は弱く、瞬く間に西の空から消えていきます。それもそのはず、来週末には冬至(2024年は12月21日)がすぐ傍に。
小豆粥、カボチャに、柚子と冬至風呂。
日本には冬至の日に催す風習がたくさんあります。輪切りにした柚子を風呂に入れて沸かす「柚子湯」はそのひとつ。ひび・あかぎれ・感冒などの予防によいと聞きます。
冬至と柚子との関連は必ずしも明らかではありませんが、一説に湯治(とうじ)と冬至(とうじ)との語呂合わせで、身体息災であれば融通(ゆうずう)が利くとのこじつけだとも云われます。
天保9年(1838)の『東都歳時記』に、この日は冬至(湯治)風呂と称して柚子湯に入るとあります。
流行し始めたのは江戸中~後期の銭湯から。現代のように毎日入浴する習慣のない時代には、風呂に入ること自体が娯楽でした。ゆえに、湯に浮かべた柚子を太陽に見立て、日の出と日没を連想させる遊びだったとも言われます。
冬至の柚子湯以外にも、新年には丁子、暑中の桃、端午の節句の菖蒲と、それぞれ悪疫、災厄をはらう縁起を担いだ「催し湯」という風習があります。
このことからもプリミティブな由来としては、魔除けの手段としてローズマリーやセージなどのハーブを焚き染めた西洋のそれと同じく、強い香りで邪気を払う「禊」の意味から発祥したものだと考えられるでしょう。
冬至とは(北半球に於いて)太陽の位置が1年で最も低くなり、日照時間が最も短くなる日です。太陽の力が失われるサイクルを無事に通過すること、また新たな太陽の生まれ変わり(復活)を祝って、冬至の日には古代から世界中で祝祭が催されてきました。
Xmas クリスマスも、イラン発祥のミトラ教の冬至祭儀や、ドイツ北欧のキリスト教以前のゲルマン人の冬至祭が、キリスト教と混淆して生まれたものだと聞き及びます。
諸説あったキリストの降誕日が12月25日に定まった理由とも伝えられる「冬至」は、クリスマスのルーツだといえるかも知れません。
さて、冬至を目前にひかえたこの季節。Égliseでは、柚子を使用した季節限定のトリュフチョコレートを製造しています。
♰ユノス ホワイトトリュフ (3個入箱)
Junos White Truffles 3pcs in a Box
1,200yen +8%tax
♰ユノス ホワイトトリュフ (6個入箱)
Junos White Truffles 6pcs in a Box
2,100yen +8%tax
広島県産の生柚子の果皮を浸漬・抽出した爽やかな香りを、仏ヴァローナ社のホワイトチョコレートにじっくりと溶かし込みます。
センターには、切り出した果皮をたっぷりの果汁で煮込みながら柔らかく加工したコンポートをあわせ、酸味のアクセントに使用しました。
ユズ 柚子(学名: Citrus junos)は、ミカン科ミカン属の常緑小高木。消費量・生産量ともに日本が最大の伝統的な柑橘です。果実の酸味と独特の香りが好まれ、主に果皮は日本料理の香りづけに用いられてきました。
※箱のパッケージは変更の場合があります。
※数に限りがある為、品切れの場合はご容赦ください。
日本では古くから「ゆのす」という柚子の別名があります。
学名=ジュノス(junos)は、この四国・九州地方で使われた呼び名である「ゆのす」に由来するそうです。果汁の豊富な酸味から「柚酸(ユズ)」と書かれ、「柚ノ酸(ゆのす)」の呼称が生まれました。
※『和名抄』(932年頃)には、漢名「柚」、和名「由」として表記されています。「柚 (ゆ)」はユズの木そのものを意味する。
この日本の古い呼び名を拝借して命名したトリュフ・チョコレートが「ユノス(Junos)」です。
有難いお話、このトリュフは本当に反響を多くいただいています。手探りで学びながら個人的にチョコレートの製造をしていた原点となるお店で、「これを売ってほしい」、「お店をやった方がいいよ」とお褒めと励ましのお言葉を頂いた最初のチョコレートがユノスでした。
柚子一番の特徴である、爽やかで品のある香気成分を何よりも大切に。混じりっ気のないピュアな素材のみでレシピを構成してあります。
日本を象徴する和柑橘「ユノス」の美味しさを限界まで引き出したシンプル・イズ・ベストのトリュフ。日本古来の伝統的な香りと、チョコレートの美しい融合を、是非ご賞味下さい。
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Insetagram #ユノスホワイトトリュフ
Junos White Truffles
Église エグリス お菓子と生命の水
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